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夏の風物詩、花火!ニュージーランドでは違法?合法? [海外生活]


こんにちは、もふこです!!!


日本ではまだまだ暑い日々が続きそうですね。
ところで皆さん、夏の風物詩、花火。お好きですか?
私は大好きです。夜空に咲くカラフルなお花が、心のモヤモヤをすかっと晴らしてくれるような気持ちになって、幸せな気持ちになりますね。

さて、日本では夏の足音が聞こえてくればコンビニやスーパーなどあちこちで家庭用の花火が販売され始め、海岸や家の前の道路で友人や家族と花火に興じるのは夏の一つの楽しみだと思います。
線香花火なども風流ですね。


ところが、ニュージーランドでは、花火は11月2日から5日までの4日間しか買うことができず、それ以外の日に購入した場合や、18歳未満の子供が購入した場合には罰せられます。そのため、花火を買うためには有効な身分証明書が必要です。

18歳未満の子供の購入は、「子供だと万が一の火事に責任が持てない。」などの理由で違法なのかな、と納得がいきますね。
では、なぜ4日間しか花火の購入ができないのでしょうか?
その原因は、1605年11月5日に遡ります。

1605年、Guy Fawkes(Guido Fawkes)を含む12人のカトリック教徒が、イギリスの国会開会にあわせて国会議事堂を爆破しようとしました。
当時はプロテスタントが主流であり、カトリック派は長い弾圧の日々を打開するため、国会議事堂を爆破、国王(ジェームズ1世)や国会議員を暗殺してカトリックを主流にしようと考えていたのです。

彼らは国会議事堂の地下に大量の火薬をセットして国会開会当日、つまり11月5日を待っていましたが、「彼らの過激な行動によって関係ない自分たちまで余計に弾圧されるかも」と思った他のカトリック教徒の密告によりその計画は未然に阻止され、首謀者たちは拷問ののちかなり厳しい処刑方法で処刑されました。

その後、 彼らの行動を国民に忘れさせないため、11月5日を王が助かったことを感謝する日と定めてGuy Fawkes Dayと称し、かがり火をたく習慣が1606年から1859年までおよそ250年続いた。戒めとして教会での説教や、 Guy Fawkesを模した人形を焼く行事が生まれました。また、1650年以降には、かがり火だけでなく花火も打ち上げられるようになりました。


この火薬陰謀事件の首謀者はRobert Catesbyであり、Guy Fawkes自身は加担者の1人にすぎないにもかかわらず、事件そのものと同義語とされています。すこし可哀想そうですね。


そんなことで、当時イギリスの属国であったニュージーランドにもその習慣が伝わり、
こちらニュージーランドでは11月2日から5日までの4日間、夏の始まりを家族や友人と花火や焚き火をして楽しむ(といっても元は当時のイギリス国王、ジェームズ1世の生存を祝うためのものでしたが)日として、花火の販売が4日間だけ解禁されます。


さて、花火に関しての法律ですが、現地の人でさえ誤解をしていることがあります。それは、「花火をしていいのはいつ?」ということ。
ニュージーランドでは、花火の販売は11月2日から5日までに限定されていますが、一応花火をする日には指定がありません。なので、11月の半ばくらいでは市街地や住宅街で夜中にバンバンと花火の音がひびきます。耳栓がほしいですね。

夏の夜は9時すぎまで明るいので、雨の日だろうと風の日だろうと10時位から本格的にうるさくなってきます。慣れていないと銃声なんじゃないかと驚くかもしれませんが、安心して眠りましょう。

夜中に鳴り響く打ち上げ花火の爆音には、多少イラッとさせられることもありますが、「一年に4日しか買えず、国外からの持ち込みもできない花火への愛情を4日間で爆発させている」と思って大きな器を見せつけましょう。遠距離恋愛のようですね、微笑ましいです。

ただ、エキサイトしすぎたニュージーランド人は、時にボヤ騒ぎを起こします。お酒を飲みつつ花火をして、ポストに花火を投げ込んだり動物に花火の火を向けたりする人もごくまれにいるため、とくに11月5日前後は少し用心しておきましょう。

ちなみにですが、11月5日は大きな街では小規模ではありますが日本の花火大会のような花火も打ち上がります。年に一回の大イベント、楽しみましょうね!!

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