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ニュージーランドには蛇がいない?その理由とは? [NZの自然]


こんにちは、もふこです!!!

こちらニュージーランドでは、一昨日の金曜日を境にMid Semester Breakが始まりまして、ここ2日ほどはのんびりと朝寝坊をしたせいで多少時間感覚が狂っております。


さて、そんなのんびりとした暮らしをしつつ、休み明けのテストに向けてお勉強をしないといけないわけなのですが、基本的にぐうたらな私は今日、キウイのフラットメイトと一緒にドライブに出かけてまいりました。

そこでその友人の発した「ニュージーランドには蛇がいないんだよ〜」という言葉。気になりますねぇ。
ということで、真偽の程を調べてまいりました。




ニュージーランドは世界に幾つかある、原産の蛇のいない大きな島のうちのひとつです。

その理由は、ニュージーランドは長期間にわたって島国であり、他の大陸とは離れていたために、行動範囲の狭い蛇や陸生の哺乳類が他の大陸などから渡って来ることがなかった、ということです。

その代わり、空を飛べる鳥達や、流木などに乗って海を渡ることができた小さなトカゲなどのみが繁栄した、というわけでした。



ではなぜ同じ島国である日本には蛇がいるのか?と思う方もいるかもしれませんが、日本は最近までユーラシア大陸とつながっていたので、大陸から流れてきた蛇も20種類ほど存在しています。
私は蛇があまり得意ではないので、山の奥へ行くのは少し怖いです。


ここで少しおもしろいお話を聞いたのですが、
一説には、ニュージーランドは過去に水没していたことがあるようです。

まず、ニュージーランドや、その周辺諸国は約1億3000万年前〜8500年前に南極大陸から分裂し、更に8500〜6000万年前にオーストラリア大陸と分裂。
その分裂後の大陸をジーランディア(Zealandia)といいましたが、その後その大陸は一時海面下に沈んでいました。

その後しばらくして大陸の一部が隆起し、現在のニュージーランド、ニューカレドニアなどの島々を構成したと言われています。

この説によると、ニュージーランドにも水没以前には蛇も生息していたが、水没した時に本来ニュージーランドに生息していた生物は全滅してしまいました。

その後再び浮かんできたニュージーランドの島々に最初に住み着いた動物が、海を渡ることのできる鳥類やコウモリであり、その後もその地理的環境から危険動物の侵入がなかったために、蛇も生息していないと言われています。

鳥の卵を食べてしまう天敵の蛇がいなかったために、ニュージーランドに生息する鳥は飛ぶ必要がなくなり、キーウィ、タカへ、ニュージーランドクイナなどの飛べない鳥が多く生息している、というわけです。



ニュージーランドから一番近い大陸はオーストラリアですが、近いといえどもその直線距離はおよそ2000km。
これを日本に置き換えると、およそ北海道の知床岬から種子島宇宙センターまでということになります。
この距離の海を、泳げない蛇が渡れるか?というと…

かなり厳しそうですよね。



ただ、ウミヘビは、
①セグロウミヘビ(Yellow-bellied sea snake/Pelamis Platurus)と
②アオマダラウミヘビ(Banded sea krait/Laticauda colubrina)の2種類が稀に目撃されています。

これらは世界的にもかなり一般的なウミヘビで毒を持ちますが、ニュージーランドでの目撃頻度は
セグロウミヘビは1930年からの85年間で35回前後、アオマダラウミヘビはもっと少ないため、遭遇の危険性は極めて低いと思われます。


ところで、羊の国として知られるニュージーランドですが、水没による生態系のリセットの影響で、ニュージーランド原産と言われる陸生の哺乳類は、人間を除くとコウモリだけ(long-tailed bat, lesser short-tailed bat, greater short-tailed bat の3種類)なのです。

そのうちgreater short-tailed bat はすでに絶滅してしまっていると考えられており、long-tailed bat と lesser short-tailed batは絶滅危惧種に指定されています。


ニュージーランドでは、生物の持ち込みに関して世界で最も厳しいと言われる制限を整え、国をあげてこの貴重な生態系を守ろうとしています。


この背景や国の政策のおかげで、ニュージーランドは「飛べない鳥たちの王国」と呼ばれており、現在でも「蛇が棲息しない国」として知られているのです。


他には、アイルランド、タヒチ、ハワイなどの国も蛇がいないと言われていましたが、真偽は不明です。
今後調べてみて、審議が確認できたらまたご報告しようと思います!!



自然が大好きな方でも、蛇が嫌いな方でも楽しめる国というのはなかなかないのではないでしょうか?
少しでも興味を持っていただけたら幸いです!


ではまた明日お会いしましょう。もふこでした。

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